平成20年夏号(第47号)
編集・発行 城西クリニック通所介護・通所リハビリテーション事業所
院長先生のお話
(脳血管障害1)概要と症状
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの突然発症する脳血管障害は総称して脳卒中と呼ばれています。その語源は、卒=突然に、中=何かに当たったように倒れるという中国語です。日本人において死因の第一は単独の疾患では癌ですが、脳血管障害を循環器系疾患(脳+心)の一群と考えれば、死因の第一位を占め、寝たきり原因としても第一位です。循環器疾患発症の主因は動脈硬化であり、その背景となる高血圧者(3400万人)、糖尿病+耐糖能異常者(1300万人)、高コレステロール血症者 (30000万人)は多数いるため、今年からメタボリック症候群の予防の健診事業が始まりました。
脳梗塞の発症は安静時のことが多く、血圧はそれほど上がらず、頭痛はないか軽度にとどまります。寒い時期のみならず、夏場にも脱水をきたして発症することが少なくありません。一過性脳虚血発作といって、数分から数時間一時的に麻痺やふらつき、感覚障害などの前触れがみられることもあります。
脳出血は血圧の上昇する活動期に起こることが多く、出血の状況によっては激しい頭痛を訴えることがあります。血圧は中等度~高度上昇しており、突然発症し、神経症状は進行性の経過を取ります。大量の出血な場合、昏睡に至る意識障害を呈します。
くも膜下出血は突然の激しい頭痛や嘔吐で発症します。後になって意識障害が進行することも多く、急性期に死亡することや主要血管の縮攣による脳梗塞や水頭症を引き起こすこともあります。
いずれのタイプの脳卒中も麻痺や感覚障害、言語や認知機能の障害、嚥下障害などの後遺症を高率に起こす重篤な疾患です。
脳血管障害の分類と概要
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